樹や庭の基礎知識 

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掃除からみた剪定作業:自分で剪定してみよう2

砂利敷きに落ちた剪定ゴミ

自分で剪定するポイントと注意点の2は掃除、後片付けからの剪定作業をお話します

私がこの仕事に就いた13年前、先輩職人たちは3時の休憩が終わると片付け始めました。当時、剪定ゴミはそのまま下に落としていました。庭全体を掃除するには、1時間以上かかっていたわけです。写真のように砂利敷き部分に落ちた剪定ゴミや枯葉はホウキで掃いてもきれいになりません

庭木の剪定は、お客様からプラスに評価されますが、掃除が不十分で、剪定ゴミが落ちていたりすると、マイナスの評価をされてしまいます(きれいなのがあたりまえ)。また、ご自身での剪定した時、剪定が済むと一仕事終わった気分になり 片付けがめんどうではないでしょうか?

掃除はきれいに、手早く。作業全体を短くすることで、お客様の負担(請求額)を減らすように工夫してきました。掃除の視点から剪定の手順などお話します。ご自身の剪定に参考になると思います

目次

剪定作業の手順

私は、まず手早く掃除ができるかを考え、剪定作業の段取りをしています
今回は、掃除からの視点で剪定の手順についてお話します
(詳しい剪定方法については、別の機会にお話します)
樹々の状況により、これを守れないこともありますが、意識するだけで ずいぶん効率よく作業できると思います

1.庭木は大きなものから剪定する

庭の樹はどんな順番で剪定していますか?
枝が伸びてしまって、気になるものからでしょうか?
(樹種により剪定の適期はありますが)
私たちは、まず大きな(高い)樹から剪定していきます
剪定ゴミは下に落ちます。大きな樹(シンボルツリー)と小さな(低い)樹(サツキや生垣等)がある場所で
先に手近な小さな樹を剪定し片づけたあと、気づいて大きな樹を剪定すると もう一度掃除をすることになります
あたりまえのようなことですが、こんな順で剪定していることが多いです
『庭木は大きなものから剪定する』が基本です

2.太い枝から剪定する。道具はノコギリ→剪定バサミ→木バサミの順で使う

同じ枝を複数回剪定すると、時間のムダになります
できる限り減らすために、枯枝や不要な枝(忌み枝※)を太い枝からノコギリや剪定バサミで切り除去します
※忌み枝は、別の機会にお話します
その後、剪定バサミや木バサミで仕上げていきます
大きな枝の剪定ゴミは片付けやすく、また風で散らばったりしにくいです
『太い枝から剪定する』も大切です

3.剪定は上から下へ。奥から手前へ

仕事を始めた頃、手の届きやすい下の部分や手前の部分から剪定をはじめていました
(2)の枯枝や太い不要な枝を抜く際、幹に近い下から作業することがありますが、基本は、上から下へ。奥から手前に剪定します
(1)でお話ししたように、剪定ゴミは下に落ちます。下の枝から剪定すると、後で剪定した上の枝の剪定ゴミが剪定し終わった下の枝に落ちて(架かって)しまいます。上から順に剪定し、剪定ゴミを下に落とし仕上げていけば、下の枝の剪定が終われば、その樹は完了です
おなじように奥から手前に剪定し、奥の剪定ゴミを手前に落としていけば、その部分は仕上がります
ついつい逆の手順で作業してしまいますが『剪定は上から下へ。奥から手前へ』が基本です

4.一枝づつ仕上げる

補足的項目ですが、私は一枝づつ仕上げることを意識しています
剪定中、時々離れて、全体のバランスや仕上がり具合を確認することは大切です
剪定していると、他の枝が気になり、あっちこっち手が行ったり来たり
後で、剪定したほうが良い枝が残っていることに気づいたり、剪定ゴミが架かっていたりして同じ枝を何回も手にすることがあります
『一枝づつ仕上げる』ことが基本と思っています
経験は必要ですが、一枝づつ剪定し、後で全体を俯瞰してバランスをとります
剪定バサミや木バサミで剪定する際、左手(利き手で無い手)は、剪定する枝をつかむようにするとわかりやすく作業できます

掃除の道具

掃除道具は、普段使い慣れている、庭ぼうきで良いと思います
私は竹製の熊手と、穂先の柔らかい竹ぼうきを使っています
熊手は樹脂製や金属製等様々な素材を試してみましたが、竹が一番使いやすいと思います
熊手の先も粗いもの細かいもの、幅も色々ありますが、写真のように1枚の竹板?を3割りしたものを主に使っています
使い方(斜めに引く)ことで、細かい葉も集めることができます
竹ぼうきは、良いものの入手がしにくく、迷走中です。今は写真のようなものを使っています
その他に 掃除道具は、手み、手ぼうき、ブロア(風でゴミを集める機器)等使っていますが、これらは専門的な道具です
まずは無くても良いと思います

あると便利な 防炎シート

建築現場などで使われている防炎シートです
私は5.4mx1.8mのものを半分に切って2.7mx1.8mにして使っています
写真は 舗装した上に敷いていますが、庭の砂利敷きした部分などは、一度ゴミを落としてしまうと 掃除に手間がかかります
敷いておけば、シートからはみ出したものを片づけるだけで、掃除がぐっと楽になります。ゴミをまとめ移動するのも楽です
少々高価ですが、これはおすすめです
敷くものとして、ブルーシートや寒冷紗等も試しましたが、敷いても風でまくれてしまったり、細かい枝やトゲに引っかかってしまったりして、使わなくなりました。防炎シートは、細かいメッシュなので、風でまくれにくく、濡れても乾きやすいです
防炎シートは、サイズだけでなく、素材も様々なのですが、しなやかなものが使いやすいです


" >防炎シート

(補足)防炎シートを使った剪定の手順

剪定の手順になりますが
樹の剪定前に、まずシートを敷きます
一般の庭では、5.4mx1.8mのシートを1枚買って2分割したものがあれば十分と思います
シートを敷く際に、できればシート下になる部分の草取りや不要な枝等きっておくと仕上がりがきれいになります
剪定後、シートを外す前に、シートからこぼれた枝葉をシートに集めると、後の掃除が楽になります

シートを敷いた範囲ごと仕上げていくことも、効率よく進めるコツの一つです

まとめ

他のブログもそうですが、私の経験の中でお話しています
もっと良い方法や、なんだこんなこと言ってやがってと思われた方もいらっしゃるかと・・
私も日々 更新していきますので、良い方法や道具などありましたら、ぜひお知らせください

また、掃除がきれいに見える裏ワザ?は機会があれば お話します

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