樹や庭の基礎知識 

Blog

不要木の伐採

11月からの冬季は、伐採の適期です

樹木は冬季になると休眠期に入り、木部の含水率やデンプン質の含有率が減り、樹自体が軽くなります。また、特に落葉樹では、葉が落ち、伐採ゴミの処分量が減り、作業も効率よくでき、費用負担も軽くなります

庭で大きくなりすぎた木や、隣地との境界を越え大きくはみ出した枝の除去等お請けしています

木を伐ろうかなと思われた時、参考になるよう 植木屋として伐採についてお話します

目次

お庭に、こんな木ありませんか

庭木が大きくなり、気づくと自分の手にはおえなくなってしまい放任。庭がうっそうとしてしまい、日陰になり、きれいだった芝も元気がなくなってしまって・・最近 庭にもでなくなってしまった
庭が心の負担になってしまっている方を時々 見かけます。大きくなりすぎて 不要になった木を整理して、すっきりした庭を取り戻しませんか?

小さな鉢植えが大きくなってしまった

子供が小さい頃、クリスマスツリーとして買った鉢植えが、庭で根を伸ばして定着
いつの間にかこんなに大きくなってしまった。自分ではどう剪定していいかもわからない
子供も大きくなり、クリスマスツリーの飾りつけもしなくなってしまい、不要な木になってしまった

枯れてしまった木

庭の端に植えてあったクヌギが突然枯れてしまった。マツが夏を過ぎたあたりから急に茶色くなって枯れてしまった
(ナラ枯れ、マツノザイ線虫病については、別のブログでお話します)
枯れた木をそのままにしておくのも、見栄えが悪いし、もし 折れたり倒れたりするのではと不安

不要木(終活として整理したい)

長年、カキの実を楽しんだけれど、歳をとり、高い部分の収穫もできなくなった。また、子供も独立してしまい、採っても食べきれなくなってしまった。終活の一環として、今年の収穫が終わったら、根元から伐りたい。ただ カーポートの脇で、自分では伐ることができない。伐ったゴミの片付けをどうして良いかわからない

実生木(鳥や風が種を運んできた木)

植えたつもりはないけれどいつの間にか大きくなってしまい、毎年 葉っぱのゴミだけでも、市の指定ゴミ袋何袋にもなってしまう
フェンスや塀、建物に食い込み、壊してしまいそうで不安

・・実生木は鳥が食べた実の種がウンチと一緒に落とされて生えたものが多いです。鳥のとまる電線や高木の下には実生木が多いです

伐採はプロに頼んだ方が良い?

このぐらいなら、自分でもどうにかなる、と思われるかもしれませんが、木の伐採は、経験が必要で危険な作業です。伐る前に専門家に相談したほうが良いと思います。弊社は見積は無料ですので、お気軽にお声がけください

木は思ったより大きく重い

伐採の事故での事例として、周辺の人が倒れてきた樹につぶされてしまう、があります。高い樹になればなるほど、錯覚してしまい、樹の高さの分は離れていたつもりが、不足していた結果、事故につながってしまう
倒した上部の枝は 見た目より太く長く 驚かれると思います
庭で、樹を倒した際、高さや倒す方向を誤り、ご自宅やお隣の建物も壊してしまう事もあります

そして木は重いです
木は水に浮くから・・となんとなく軽いような気がします
一般に木材は乾いた状態(気乾状態 含水率15%)で針葉樹の比重は0.3~0.5、広葉樹は0.5~1.0です。比重1.0の水より軽いので水に浮きます
しかし、庭に生えているものは生木です。生木は樹種、時期により異なりますが含水率は100~150%になります。したがい乾いた木の倍ぐらいの比重と思っても良いと思います
直径16cm 長さ100cmの生木の丸太(比重を1.0)とすると約20kgになります
こんなものが落ちて来て、頭にあたったら・・大変です
足の上に落としたら、骨折です

枯木は朽ちている具合により、伐採中に突然折れてしまった・・等、伐採が難しいです

樹の生えている場所により、最適な伐採方法があります

お客様より電話で庭にある樹を伐採して欲しいけど、いくらでできますか?といったお問合わせがあります。弊社では、現場を下見してから見積作成します
例えば、樹の周りが空き地でそのまま伐り倒せる場所であれば、おおむね一番安く伐採することができます
倒せない場合でも、クレーン(トラックのクレーンや大型のラフタークレーン)の設置できる場所があれば、伐採木を吊りながら安全に短時間で伐ることができます
住宅のすき間等の伐採は、樹の枝や幹を少しづつ伐りながら人力で吊り降ろします
このように伐採木の周囲の環境(空き地、重機の設置、周りの建物、傾斜など)により、最適な伐採方法を検討し、採用します
伐採した木の処分も、搬出のしやすさ、クレーン等使えるか、人力で搬出するかにより大きく変わり、費用も変わります

抜根について

伐採した木の根も片づけて欲しい、抜根して欲しいという依頼も多いです
大きくなりすぎてしまった樹の根は塀やご自宅の基礎などに密着したりすることが多く、水道や下水管を根が巻いてしまったりしていて、ユンボ(バックホー)等、重機を使うことが難しい場合が多いです
根元で伐ると、針葉樹は、ほぼ枯れてしまいますが、広葉樹は新しい芽を吹きます
そこで、伐採した木の根を枯らす処理を施す場合が多いです
時間はかかりますが、枯れた根は数年後には朽ちて除去できます
自分なりに工夫した 根の枯らし方があります。またブログでお話します

まとめとして

伐採の下見に伺うと、長年ここにあった木だから、伐採してしまうのは惜しいというご主人と、もう邪魔だから 根元から伐って!という奥様の意見がぶつかることがあります
木のもつ価値からのご主人の意見、普段から 落ち葉等の掃除をしている 奥様の意見、それぞれの立場の考え方と思います
弊社社名 「愛樹園」ですから、むやみに木は伐れません。一方 木の視点から考えると、ご家族から邪魔だと思われているよりも、長らく緑で目や心を休ませてくれ、風を防ぎ、強い日差しを遮って影を作ってくれて ありがとうという感謝をして、その後 伐採することが良いと思っています
木はある時点から、急に大きくなります。大きくなるとその分作業が大変になります
早めの判断が大切と思います

SHARE
シェアする

樹や庭の基礎知識 一覧

ページの先頭へ