剪定道具を準備:自分で剪定してみよう1
お客様自身が庭の手入れをすることが大切と思っています。庭や樹に興味を持っていただき、季節の変化、樹の成長を楽しんでいただくことが、庭を持つ価値と思います。お客様ができない大きな樹、専門的な剪定等は、弊社等にお任せください
剪定のポイントと注意点を数回に分けてお話していきたいと思います。その1は、準備する道具についてお話したいと思います
さあ 剪定!といきたいところですが、準備編です。「泥縄」ではいけないので・・まずどんな道具を準備したら良いでしょうか
目次
- ○ まずは、腰道具
- ・ノコギリ
- ・剪定バサミ
- ○ 次に買う道具。少し庭木の手入れに慣れてから
- ・植木バサミ
- ・刈込バサミ
- ○ 忘れてはいけないもの
- ・作業手袋
- ○ まとめとして
まずは、腰道具
ベルトにハサミなどのフォルダーとノコギリを腰につけます
道具の出し入れができ、両手があき仕事がスムーズにできます
その剪定作業に必要な道具を準備します。基本は手前から良く使うものを順に並べます
私は普段は、(植木バサミ)剪定バサミ、ノコギリの順で並べます
ノコギリ
ハサミで切ることができない太い枝で使います(枝の直径が2cm~10cm)私は この仕事に就いて以来、ずっと
シルキーのゴム太郎 240mm(刃の長さ)を使っています。替刃式で切れ味が悪くなったら交換できます。
刃の長さも210mm~330mmまで5種類ありますし、刃も荒目、プロ剪定(先端が細目、元が荒目)等選べますが、240mmの荒目が使いやすいと思います。
剪定バサミ
直径2cmくらいまでの枝を切ります。私は ARS VSシリーズを使っています。この性能でこの値段。高コストパフォーマンス
VS-7、VS-8、VS-9と3種類あり、手の大きさにあった大きさを選べます
刃はハードクロームメッキで、錆びることもありませんが、替刃もあります
ARS アルスコーポレーションの良いところは、メーカー自ら「刃物の病院 グリーンパパ」を運営していて、メンテナンスをしてくれます(有料)。私も2回ほど利用しましたが、とても満足感が高いです
ARSには、アンビル鋏という上刃が両刃のものがあります
独特の軽い切れ味で気に入って使っていますが、荒い使い方をすると刃を痛めてしまう事もあります
次に買う道具。少し庭木の手入れに慣れてから
準備するものとして、腰道具(ノコギリと剪定バサミ)だけ?と驚かれたかもしれません
これだけ準備するだけで10,000円くらいかかってしまいますが、まず、これで庭木を剪定してみてください
紹介した商品は、私たちが使っているものですが、高コストパフォーマンスで、長く使える良い商品です
次に準備する道具として、植木バサミと刈込バサミを紹介します
植木バサミ
植木バサミ、木バサミなどと呼びます。マツの芽摘みなど細かい作業から、1cmくらいの枝まで剪定できます
自分で庭の手入れでは、剪定バサミとノコギリがあれば大体できるので、買うのは後で良いと思います
(良い植木ハサミは高いですし)
私も、家にあった古いハサミを研ぎ直して使っています。刃が短いので、もしかすると花バサミかもしれません
植木屋の象徴のようなハサミですが・・実は 私は普段は使っていません。果樹園などで使う摘果ハサミ(ARS 300L)を使っています
長時間の仕事では、植木バサミが重く感じ(軟弱です)、摘果ハサミは、軽く切れ味もすばらしく、さらに安いです
枝の太さは3mm程度までを目安にしていますが、切れ味が良いため、つい太い枝を切ってしまいます。刃が薄いため、調子に乗っていると刃を折ってしまう事があります
しかし、軽さと切れ味が好きで使い続けています
刈込バサミ
植木屋の象徴のような刈込バサミです。サツキ等の玉物の刈込みや生垣の刈込に使います
刈込ハサミは、刃の長さ、柄の素材や長さ、刃の受け(留め金:刃が決まった位置でとまる)の有無等 選択肢が多く、
価格もそれなりにします。刈込ハサミを使うには、技術面や刃の手入れも必要です
刃も長く扱いを間違えるとケガにつながりますので、少し庭木の手入れに慣れてから購入しても遅く無いと思います
また、電動のトリマーにするというのもアリと思います
写真は、私の使っているものです。アルミ製の柄が壊れてしまい、カシの柄に付け替えたものです
忘れてはいけないもの
これは、私が4月に草刈りをした際、ヒザに着いたマダニです。長袖、長ズボンの作業着、作業靴でしたが、ズボンの裾のすき間から侵入した様です
マダニに咬まれる(食つかれる)ことで、感染症のリスクもあります
剪定作業は、マダニやカなどの虫の被害だけでなく、枝で頭や体を引っかけてしまう事、日焼けやホコリ等で目を傷めることもあります
作業手袋
服装や靴も大切ですが、手袋を忘れずにしてください
軍手が良く知られていますが、私は 軍手は使いません。生地が粗く、細い枝などは素通し、濡れても乾きにくいし、
道具を握っても滑りやすいです
今は 高機能で薄く手にフィットして、握る部分はウレタンなどでコーティングされていて滑りにくく、とても良いものが多いです
サイズもS~LLまでありますので、自分の手にあったものが選べます
トゲの多いものなどは、豚革の手袋を使うのも良いです
まとめとして
服装や虫の対策については、また機会をつくってお話したいと思います
剪定道具について、参考になったでしょうか?
次は 片付けについてお話します
最後まで読んでいただきありがとうございました