「忌み枝」を切除しよう:自分で剪定してみよう5
自分で剪定するポイントと注意点の5は「忌み枝」を切除しようです
忌み枝(いみえだ)という言葉を聞いたことがありますか?この仕事に就いてから この言葉を知った時、とても感心しました。前職で商品のデザインを担当していましたが、抽象的なことを言葉にする(言語化)はとても難しいです。この商品はどのように「美しい」か?「美しく」デザインするには、どのようにしたらよい・・を言葉にして伝えることに苦慮しました
「忌み枝」という言葉を知っていて、その枝を切除すると 樹形がすっきりします。誰がこの言葉を言い出したか少し調べましたが、わかりませんでした。茶道やお花、盆栽が語源でしょうか。ご存じの方がいらっしゃいましたら、お知らせください
目次
- ○ 忌み枝の種類とその切除
- ・徒長枝(とび枝、シュート)
- ・ひこばえ(やご)
- ・絡み枝(交差枝)
- ・幹吹き(胴吹き)
- ・逆さ枝(腹切り枝)
- ・立枝
- ・懐枝
- ・車枝
- ・閂(かんぬき)枝
- ・並行枝
- ・枯枝や病害虫の枝
- ○ まとめとして
忌み枝の種類とその切除
剪定の目的は、樹形を保つこともありますと、込み入った枝を整理して、樹の懐まで光が入り、風通しが良くなることがあります
忌み枝の除去は、この後者のための技術です。忌み枝には、いくつかの種類があります
徒長枝(とび枝、シュート)
放置すると樹形が乱れ、他の枝に水分や養分がいきわたらなくなります
ウメの徒長枝はわかりやすいと思います「梅切らぬ馬鹿・・」は、この徒長枝を切らないと樹形が乱れてしまう事を言っていると思います(ウメは徒長枝には、翌年ほとんど実をつけません)
ひこばえ(やご)
根元から生える小枝。放置すると樹勢の衰弱を招きます
ブルーベリー等は、ひこばえを利用して枝の更新をしますが、切除することが基本です
ツツジなどもひこばえを切除するとスッキリ仕上がります
絡み枝(交差枝)
見苦しい場合、一方の枝を切除します
幹吹き(胴吹き)
幹から直接発生する小枝
逆さ枝(腹切り枝)
幹の方に伸びる枝。樹形を乱します
立枝
徒長枝と同様に切除します
懐枝
樹の内部にある枝。ほとんどは樹勢が弱く、成長の見込みがないので取り除きます
車枝
幹の一か所から数本の枝が放射状に延びる物。普通は1-2本残し他は切除します
閂(かんぬき)枝
幹の同じ位置に左右(前後)対になって伸びる枝。対生の樹種(枝が同じ位置から左右に出る樹種)に多い。普通、幹から交互に出ているように切除します
並行枝
長さが同じような枝が上下に並行して伸びる枝。樹形をみて一方を切除します
枯枝や病害虫の枝
忌み枝でには含まれないと思いますが、この枝はまず切除します
まとめとして
イラストでもわかると思いますが、忌み枝を切除するだけで、ぐっとすっきりします
樹の中を覗くとわかると思います。まず「忌み枝」を取り除くことが基本です