樹や庭の基礎知識 

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イラガ(デンキムシ) 注意したい虫たち その2

葉裏のイラガ

初夏から初秋は、手入れをする私たちに、手ごわい虫たちがいます。今回は様々な樹を食害し、幼虫の毒針に触れると とても痛い、イラガ(幼虫)についてお話します

目次

イラガは どんな虫

アカイラガ

イラガ(以降 幼虫をさします)はイラガ科の虫の総称ですが、特に幼虫に毒針を持つことから デンキムシ(電気虫)、蜂熊、イラムシ等様々な名前で呼ばれています。私は 子供の時 頭を刺されたのは、今でも記憶にあります

イラガは色々な樹の葉を食べます

ガやチョウの幼虫の多くは大食漢です。体のほとんどが消化器官です。一方成虫は、口が退化してしまい食べなかったり、花の蜜や朝露を吸うぐらいです。イラガの成虫(ガ)は成虫になると 何も食べません
また、チャドクガ、アゲハ、ヘリグロテントウノミハムシの幼虫は、決まった種類の葉(それぞれツバキ科、ミカン科・セリ科等、モクセイ科)しか食べませんが、今回お話するイラガは、シラカシ、レッドロビン、ブルーベリー、カキノキ、カエデ等 様々な常緑・落葉広葉樹の葉を食害します

イラガは毒針を持っています

アカイラガ

庭木もイラガの対象の樹が多く使われているため、幼虫が活動する夏季~初秋、イラガに気づかずに剪定していると刺されてしまい、痛さに驚いた方も多いのではないでしょうか?
別名の電気虫と言うのがなるほどと思う ピッとした鋭い痛みです

日本には17種のイラガ(イラガ、ヒロヘリアオイラガ、アカイラガ等)もいるそうですが、そのすべての幼虫は毒針を持っています

毒の成分はヒスタミンなどの発痛物質とされてますが、詳細は分かっていないそうです
刺された時の痛みは強いですが、アレルギー反応(アナフィラキシー症状)は少ないようです
成虫(ガ)は毒針をもっていないので刺されることはありません

イラガに刺されないためには

庭の手入れの際に、出会う事の多いイラガですが、イラガの生態を理解することで、被害にあわないように説明します

イラガにさされないためのポイント

イラガに食害された葉

イラガは葉裏に潜み、葉を食害します。葉脈を残して食べるので、葉脈標本(スケルトンリーフ)のような葉を見つけたら、イラガが潜んでいると思ってください

イラガは7~10月頃の年1回から2回発生します。特に夏の手入れの際は注意が必要です
幼齢のイラガは1枚の葉に集まっていることが多いですが、大きくなるに従い分散します

種類によりますがヒロヘリアオイラガ1頭の産卵数は150~200個(一卵塊20個を複数個所)だそうです。従い、1匹イラガが居た樹には100匹以上のイラガが居ると考えた方が良いです

イラガの駆除

幼齢のイラガ

まだ幼齢で 葉一枚に固まっているときは、その葉を除去する方法もあります。長袖、手袋で枝葉を除去しゴミ袋に・・ただし、手際よく除去しないと 気づいたイラガが落ちたりしてしまい、収拾がつかなくなります
また、終齢に近づいた大きくなった幼虫は、葉裏に隠れていて 手で駆除は追いつきません

殺虫剤で駆除してから作業をすることをお勧めします
イラガは一般的なスミチオン乳剤やトレボン乳剤などで駆除できます。薬剤が効くと、幼虫が下に落ちていきます

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イラガに刺されてしまったら

イラガに刺されてしまったら
先ほども書きましたが、ハチ毒と違い、アレルゲンが含まれていない様なので、アナフィラキシーショック等 心配は少ないので、冷静に対応してください
刺された場所を水洗いして、抗ヒスタミン成分の配合された薬を塗って様子を見てください
検索すると、毒針を抜くために テープを貼ってはがすや、ポイズンリムーバーで毒を吸い出す、湯で洗った方が効果的等紹介されていましたが、私の経験では、毒針が残ったこともありませんし、ポイズンリムーバーを使った事もありませんでした
刺された時の痛みはヒドイですが、腫れたりすることは少ないと思います(かゆみはしばらくあります)
ただし、症状がヒドク、続いたり、毒針が目に入った時は医療機関で診療してください


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まとめとして

イラガのマユ

樹の枝に、縞模様の鳥の卵をみたことがあるかもしれません
表面は硬質でまさに卵。実はイラガのマユで、中でサナギになり 羽化の準備をしています
年1回繁殖の場合は、このマユで越冬することになります
私は、これがイラガの卵と思い込んでいました。硬質なことと、表面に白黒の模様があることから、そう思いこんでしまいました
マユを内側からつくりますが、その際 お尻から白い液体、口から茶色い液体を出しこの模様をつくるそうです。鳥などの捕食者からカモフラージュするためと思われますが、痛いイラガですが、懸命に生をつなげている姿には頭が下がる思いです
マユの模様は、それぞれで同じものがなく、これも見くらべると面白いです

痛い虫ですが

樹木を食害し、また毒を持つ、庭や植木屋にとっての敵ですが、イラガ類のそれぞれの名前を知ったり マユのカモフラージュ、天敵の寄生蜂を知ることで、少し身近に感じています

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