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カ・ブユ 注意したい虫たち その4

吸血中のカ

初夏から初秋は、手入れをする私たちに、手ごわい虫たちがいます。今回はカとブヨについてお話しします。カは身近な虫ですが、カもブユも人の血を吸う衛生害虫で、カは様々な伝染病を媒介します

目次

カについて詳しくみてみましょう

日本に生息するカは約100種類、そのうち主にヒトを刺すのは、8種(ヒトスジシマカ、アカイエカ、チカイエカ、コガタアカイエカ等)です
身近な3種を紹介します。それぞれ生活場所や活動時間などが少しづつ違います

ヒトスジシマカ

ヒトスジシマカは「ヤブカ」ともよばれ、背中に白いたて線、腹部や足に白い模様があります
「西ナイル熱」や「デング熱」などのウイルスを媒介します
屋外で見かけ、私たちを刺すヒトスジシマカです。成虫は雑木林や公園、庭などでどに生息し、植木鉢や空き缶など水がたまってるところに産卵します
多くのカは寒さが苦手なので、5月~10月下旬頃までで、夏をピークに活動します
猛暑は苦手で、26~31℃が最も盛んに吸血活動します。夕方になると刺されることが多いのは、この温度と関連します
気温が15℃以下や35℃を超えた時は物陰等でじっと潜んでいます

アカイエカ

アカイエカは、褐色で黄色味を帯びてます。家の周りに多く、寝静まった頃に耳元で羽音を立て近づいて来るカはこのアカイエカです
明るいうちは屋内にとどまり、夜が活動の中心です

チカイエカ

チカイエカはアカイエカの仲間で赤褐色をしています
寒さに強く、冬でもビル内や地下街で生息し、昼夜を問わず吸血します。冬眠せず、一年を通じて活動します

カはどうやって刺すのか

カはメスが吸血します。カの針は1本い見えますが、ストロー状の針(1)、針から血が漏れないようにする両側の針(2)、血を固まりにくくする液を出す針(1)、ノコギリ状の針(2)の計6本で構成されています
ノコギリ状の針を交互に振動させ皮膚を切り裂き、その他の針全体を皮膚に刺して、毛細血管を探るそうです。実に良く出来ています

なぜ痒いのか

カは刺されても痒く無ければ、いいのに・・と思うのですが、痒みの原因は血を固まりにくくする液で、これが無いと、カの体内で血が固まってしまい、カは死んでしまうそうです
この液は、人体にアレルギー反応を引き起こし、痒みになります

ブユについて詳しくみてみましょう

吸血中のブユ

ブユは、ブヨ、ブト等と地域により呼ばれ方が少し違います
小さなハエのような姿ですが、吸血後の出血に驚きますが、吸血直後は痒みが無いのですが、しばらくしてからの痒みや腫れなどで驚くことがあります
私も20代前半、夜 飲んだ後に、短パンでゴルフ場を歩いたら、足の数十か所を刺され、2日後ぐらいに両足がパンパンに腫れてしまい歩けなくなったことがあります
(会社を休みました)

ブユの生態は

成虫は3~5mmと小さいく、日本には約60種が生息しています。良くみられるのは、アシマダラブユです
春に羽化した成虫は交尾後、渓流の水中や水際に卵塊を産み付けます。孵った幼虫もそのあたりで生活しサナギになり羽化します
ブユのみられる(刺される)のは、渓流のある山中やキャンプ場等自然な豊かなところが多いです
春から夏にかけて活動し、気温の低い朝夕に活動します
三島界隈でも、植木畑やお客様の家で出会うことがあります

ブユはなぜ痒いのか

ブユもメスだけが吸血します。カと違い、ブユは皮膚を噛み切って吸血します。従い、中心に赤い出血や水ぶくれが現れます
吸血の際、毒を注入するので、直後はそれほど痒みを感じませんが、翌日以降にアレルギー反応で、患部が赤く腫れあがり、激しい痒みや、発熱などが1週間程度続きます
吸血された部位や体質により、それ以上続くことがあります

ブユに刺された時の応急処置

ポイズンリムーバー

ブユの毒をポイズンリムーバーなどで抜き、ステロイド系の市販薬を塗ります
痒くてもかくと、キズになるので、かかないようにします
症状が改善しない時は、皮膚科に通院してください

カやブユに刺されないようにするには

バケツに溜まった雨水

まずはカやブユの発生を防ぎます
カは雨水など少量の水でも卵を産み増えます。水のたまりそうな、植木の受け皿、空き缶等はできる限り、片づけます
また、ヒトスジシマカ等は、家の軒下、壁、樹の葉裏などに潜んでいるので、作業前に、殺虫剤を散布するのが効果的です

ブユは自然環境に依存しているので、発生を防ぐ方法はわかりません。何か良い方法をご存じの方は、お知らせください

蚊取り線香の活用

代表的なものに蚊取り線香があります。蚊取り線香はカの成虫の駆除を目的にしたもので、ブユなどには効果は期待できません
「富士錦 パワー森林香」は屋外用として、虫よけ効果に特化した商品もあります
適応害虫はユスリカ、チョウバエ、アブとあります。ブユについての効果は不明です


" >富士錦 パワー森林香

忌避剤を主に使っています

蚊取り線香類は、以前は携帯ケースに入れ使っていましたが、風向きや、木登り作業の時など邪魔で、最近は忌避剤を顔や手、服に散布して使用しています
1日複数回使用しますが、カへの効果は十分と思います
適用害虫にブユの記載がありますが、経験的に あまり効果が無いように思います
様々な忌避剤成分のものが販売しているので、試してみると良いかもしれません


" >フマキラー スキンベープミスト

こんな忌避具もあります

虎ロープの忌避具

「おにやんま君」
昆虫界最強のオニヤンマの模型です。これ帽子やシャツにつけていると効果があると言われています
私も犬の散歩用に購入し使いましたが、ワンシーズンで壊れてしまいました
有無でどれだけの差があるか比較しにくいため、効果は良くわかりませんでした
ブユの天敵はトンボとのことで、効果を期待したいです

「虎ロープ」
おにやんま君と同じ発想ですが、虎ロープを身につけていると効果があると言われ、釣り人達の間では評判だそうです
私も最近知ったので、ちょうど作ってみました


" >おにやんま君

まとめとして

カは、身近にいるので、慣れていますが、ヒドク刺されたり、日焼けと重なったり、かいたりすると、なかなか治りません
ブユも毒の吸い出し等不十分だと、数日間、痒みや痛みで苦しむことになります
痒さは体力的にも精神的にもイヤなものです
出来るだけ刺されないように準備し、楽しく庭の手入れをしたいと思います

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