チェーンソーで剪定する時の注意点
ホームページを作ってから、お客様からの問い合わせだけでなく同業の方からも連絡があり驚いています
こんな問い合わせがありました。シルバー人材センターで、庭の手入れ等している方です「お客様から カイズカイブキの改造を依頼され、頭(樹冠部)をチェーンソーできったが、その際 予定外の枝を半分くらいきってしまったが、癒合剤を塗っておけば大丈夫か?」とのことでした(癒合剤については別の機会にお話しします)。まずは、ミスしたこと、自分の出来る限り(癒合剤、固定など)の対応をしたことを伝え お客様に謝罪すべきと話しましたが、チェーンソーを使う時に良く経験するあるあるだなと思いました
最近は写真のようなバッテリータイプのハンディタイプチェーンソーもあり、自宅の庭木の太い枝をチェーンソーで切る機会も増えたかと思います。今回は、チェーンソーを使う時の注意点をお話したいと思います
目次
チェーンソーの種類について
事例を説明するために、チェーンソーの種類について説明します
動力源(ガソリンエンジン、バッテリー、AC電源)やバーの種類(カービング、スプロケットノーズ、ハードノーズ)等、様々あります
基本は、ハンドルの位置で分類します。先ほどの写真のように、片手で使えるハンディタイプも出てきましたが、リアハンドルタイプとトップハンドルが一般的です
リアハンドル
本体の後ろにハンドルがあるタイプです。両手でチェーンソーを持って使います
幹や太い枝を切るときに使います。バーの長いもの、排気量の大きいものは、ほとんどこのタイプです
トップハンドル
本体の上にハンドルがあるタイプです。片手でも使うことができるので、高所での枝を切るときなど活躍します。バーの長さも短めで、重量が軽いものが多いです
チェーンソーでやりがちな失敗
問い合わせの例も含めて、チェーンソーを使う時の注意点3点と、それぞれの対策をお話したいと思います
切りすぎてしまう
庭木などを剪定する際、片手で使うことができるトップハンドルのチェーンソーを使うことがほとんどだと思います
トップハンドルタイプは便利ですが、片手で使っていると思った位置で止めることができず、切りすぎてしまい、予定でない枝まで切ってしまう事があります
私は、チェーンソー切るときは、途中で止めて残りをノコギリで切ります
ノコギリで切れば、切りすぎることもなく、空いた片手で切り取る側の枝も支えることができ、キレイに切ることもできます
バーが挟まって動かなくなる
幹等 太い場所を切るとき、途中でバーが動かなくなり、切すすむことができなくなることがあります
これは、倒した木を玉切りする時にもたびたびあります
ノコギリでもありますし、どのタイプのチェーンソーでもあります
幹を切すすみ、残りが少なくなると上部がしなって、バーを挟むように力がかかってしまいます
玉切りの時も、切っている場所の両側が支持されていると同様なバーを挟む力がかかってしまいます
バーを挟む力を避けるためには、斜めに伐る、切り進めた隙間にクサビなどをはさみバーの動く隙間を確保する等します
特に太い幹などは、一旦挟まってしまうと、チェーンソーを引き抜くことができなくなってしまいます
チェーンソーで切るときは、一気に切らずにバーを挟むように力が働いてないか?確認しながら切り進みます
少し力がかかり始めたら、チェーンソーを抜いて、反対側から切るなどします
途中で枝が裂けてしまう
これは、枝をノコギリで切る時もありますが、チェーンソーで切るような太い枝では、切っている途中で枝が枝の重みで裂けてしまう事が良くあります
裂けが大きく、幹側の樹皮まで失ってしまうと、樹皮がまきにくくなり(治癒せず)樹自体が傷んでしまいます
これを防ぐための方法がいくつかあります
・切る予定の場所より枝先でまず切り、枝の重みを充分軽くしてから、予定の位置で切りなおす
・枝の裂けを防ぐために、まず枝の下側に切り込みを入れ、そして予定の位置を切る
・切る枝先をロープ等で結んで、樹の上部で吊るしてから切る
等、いくつかの方法があります
まとめとして
チェーンソーは便利な道具ですが、私も使う中で何回も失敗したり、困ったことがありました
つい先日も2本の重なった樹を切る際、片方の枝が思った以上に力がかかっていて、チェーンソーのバーが挟まってしまい 大変な思いをしました
今回お話した、切りすぎてしまう、バーが挟まって動かなくなる、途中で枝が裂けてしまうという3点があると知って作業をするだけでも、参考になると思います
小さな失敗をしながら 経験を積むことが大切と思います